フィレンツェ観光②ドゥオモ
Ciao!
観光の記録②
と、私の話。
前回のミケランジェロ広場で感動したまま、
フィレンツェでのメインイベント、ドゥオモのクーポラへ。
ドゥオモに入るためには、教会関連施設が全て含まれた1つのチケットを購入します。
さらにクーポラへ上るためには、日時の予約が必要です。(7年前は不要でした...)
教会内部だけならチケット不要。並べば入れます。
チケットは、こちらのホームページ或いは現地のチケットオフィスで購入します。
https://grandemuseodelduomo.waf.it/en/cumulative-ticket-great-museum-of-the-cathedral-of-florence
クーポラは時間の予約をしても少し並びます。
計画的に観光するために、早めに予約し、時間が来たらすぐにスタンバイすることをオススメします。
各入り口で持ち物の中身と、ボディチェックがあります。
持ち込み禁止の物は予め確認してくださいね。また露出禁止なので特に夏は注意です。
チケットは最初の入場から72時間有効。
時間的にも体力的にも、また新鮮な気持ちを保つためにも、2日か3日に分けることをオススメ。
クーポラやジョットの鐘楼はエレベーターがなく、急な階段が続きます。 クーポラの最後はほぼ垂直のはしごです。
密着しないとすれ違うことのできない細い通路もあります。
上から撮った階段。
身軽に、動きやすい服装で。両手は空けたほうが良いです。
貴重品以外は、ミュージアムの横のクロークに預けられますので、大きな荷物や厚い上着を持っている人は預けましょう!
私は教科書を背負っていたので足腰を鍛えることができました。(後で荷物を預けられることを知った...)
下半身強化中の方はそのままでどうぞ。
さて、
前回書いたように、フィレンツェは、私が「いつか行かなければ」「あのクーポラに上らなければ」と思っていた場所でした。
飛行機が苦手で、英語もイタリア語も分かるわけなくて、怖がりで、父以外の家族は海外に行ったことがない、10代の私にとって、イタリアに行くことなど不可能に近い難しいことでした。
だからこそ、いつか行けることを夢見て、頭の中に貼り付いたドゥオモを思いながら毎日過ごしました。
10年ほど経ち、私は、大学を卒業したらフィレンツェに行こう、きっと何かが終わり何かが始まる、というようなことを強く思うようになりました。
勉強を頑張って大学に合格した、とかそういうこと以外の、思いを叶える、叶う、ということを渇望していたような気がします。
そして7年前の2月の終わり。
フィレンツェへ。
長い長い階段を上ってクーポラにたどり着いた私は、目の前に広がる景色を見た瞬間、温かい涙が流れて止まらなくなりました。
太陽に照らされたフィレンツェの街は、神々しく、まさに私が思い続けた風景でした。
写真の中の風景を実際に見られた、というような感動ではなく、ただそこで感じることの全てが素晴らしかった。
遠くの山々、強い日差しで少し白っぽく見える広い青空、建物の赤茶色の屋根、冬なのに少し汗をかくほどの気温、忘れることはありません。
思いが叶った時、人はこんな気持ちになるのだと知りました。
それほどの達成感や感動を、この前にも後にも感じたことはありません。
楽しくて明日が来るのを毎日心待ちにしていた学生生活も終わり、
あの日に私の人生は完結したような気すらしました。
残りの80年を何のために生きればよいのかと思いました。(そう言う割には長く生きようとしている)
フィレンツェの街は、中世から時間が止まっている、というような表現をした人がいました。
古い建物や美術品などの「修復」が大事な仕事だそうです。
実際に、街を見て、新しい建物を作っている現場は見なかったし、建物や道路、絵画の修復をしている人をたくさん見ました。
この街にいると、タイムスリップをしたような気になります。
特に、美術館などを時間を掛けて見た後、カフェなどでSNSなどを見て自分を現代に戻さないと、そのまま過去に閉じ込められてしまいそうで怖くなります。
今回、私には、ここは7年前から時間を止めたように思えました。
過去の私にとっての希望だったその場所は、既に今は過去になったと思いました。
クーポラの高さは106mだそうです。
今日も、素晴らしく、美しい景色が広がっています。
夕方は、街がオレンジ色にに照らされていました。
13世紀末から建設が始まったというドゥオモ。
この見上げる景色は、何百年前も、何百年後も同じなのかもしれない。
人間が作ったものとは思い難い。
ぜひ一度、行ってみてください。
上らなくても、教会内部や、外から教会を見上げてみてくださいね。
ミケランジェロ広場に行った日から、頭の中にはエンヤの『Wild Child』が流れています。
横にあるジョットの鐘楼からは、間近でドゥオモが見られます。
写真手前の洗礼堂や、ドゥオモの裏にあるミュージアムも美しいですので是非。
雨の夕方。見惚れちゃう。
今日はバレンタインデー。
街には、お花を持った男性をちらほら見かけました。
先生が、今日はバレンタインデーだから宿題はないけどチョコラータを飲むように、と言ったので。
学校は明日で終わりです( ; ; )